Robinia Hillの舞台裏をご紹介します。

2010年4月29日木曜日

RHのデザイン

RHのプリントは設計の現場からインスピレーションを受けたものが多いです。
あとは街中のコーヒーハウスに1日中座って行き交う人の靴や足やお尻をスケッチしたり、排水溝や縁石の取り合いの詳細をスケッチしたりしています。時には街を見下ろせるお店から階下の様子を探って街中の出来事からヒントを得ることもあります。いづれにせよテーマには社会的ディメンションを持たせようと意識してます。猫さんと犬だって、ある日二人が突然会話し始めるという場面をSnap Shot にしたんですが、動物の世界だって社会的側面はちゃんとあるのだと思います。

RHの構造

RHは生地の柄をデザインします。デザインはボストンから発信しています。
生地プリントは日本とアメリカの両方でやっています。子供服の縫製は小ロットの量産体制をとっています。大人の服に関してはセミオーダーです。RHが基本とするスカートやワンピースを持っていて受注した後縫製します。丈や胴回りの寸法の調整には対応します。在庫のサイズでよい場合は来店当日にお持ち帰りOKです。

2010年4月28日水曜日

メールリスト

大学卒業して以来東京の設計事務所で少し働いてすぐ北米に渡ってしまった私は日本でのネットワークを持っていません。今回RHオープンのご案内を差し上げるためにそれぞれ友人のリストを作っています。私は生まれて始めてみる修猷館の同窓生名簿を見て唖然とするばかり。皆さんそれぞれの場所でご活躍なんですね。もし遠い記憶の応地からはがきが届いたらどうぞ南庄のRHに遊びにいらしてください。ボストン在住の私が居なくても、遊びにいらしてください。

2010年4月27日火曜日

Boston とNew York

オープンまであわただしくしているのですが来週はBostonとNew Yorkで打ち合わせです。New York はGarment District、Sohoを廻る予定です。新たなインスピレーションに出会うのが楽しみです。

RH福岡店内装作業

RH福岡店の改装はいやはや、なかなか楽しいものでした。
店舗を間借りさせていただくPatioさんの協力もあり、メンバー(?)総動員で片付け、掃除、ペンキ塗り・・・を3日間でやりました。Patioの恭さんは81歳ですが、日本中を探してもペンキ塗りをしている81歳のおばあさん(スミマセン)はそんなにいないと思います。彼女のバイタリティーには本当に頭が下がります。天国にいる善雄さんもきっと笑っているはず。
同居の恭平くんも快くお手伝いをしてくれました。ありがとう。
皆さんの協力と期待に沿えるよう頑張らねば!



浅田さんのこと

最近ちょっと凹みがちのあなた、浅田さんに会ったら元気になりますよ!
浅田さんって3?才の娘さんのお母さんなんですが、なんと韓国まで人気アイドルをルンルン追いかけていくバイタリティーの持ち主なんです。
ご専門は手織り。自分で織った布で素敵なジャケットやスカートを作っておられます。RHにはコーディネートし易い色でスカーフを織ってもらうことになりました。シンプルで暖かくってとってもおしゃれです。こういうの子供が巻いていてもかっこいいと思います。冬の長いボストンの子供は皆スカーフや帽子をさりげなく上手に着こなして個性を出しています。

浅田さんは6月のオープンにいらしてくださると思うので、皆さんもぜひ遊びにいらしてください。

Yunさんのこと

Yunさんとはご縁あってRHのBig Girlsのスカートを縫製してもらっています。
Kororin Bagで有名なYun さんは手先が器用な上に几帳面な方で隅々まで気を配って縫製してくれます。RHの店ではYunさんのKororin BagのパターンとRHの生地をセットで販売することになりました。素敵な方たちとこうやってコラボレートするのって本当に楽しいし幸せな気分になります。
6月4-6日のオープンにぜひお越しください。ふんわりころころした幸せを共有しましょう。


Yunさんのサイトです。
http://members2.jcom.home.ne.jp/b_moon/index.html

2010年4月24日土曜日

Patio

RHはコーヒー喫茶Patioさんのお隣に入ります。Patioさんはもう10年以上続いている軽食の喫茶店です。オーナーの恭さんは毎日ケーキを焼いたりカレーを仕込んだりとても81歳とは思えないくらいてきぱきと仕事をこなす素敵な女性です。彼女の作るランチは評判がよく遠くからも足を運んでくれるお客様がいます。これといって気取りはないのですが、さりげなく洗練されています。RHも末永くお客様に愛される場所になりたいのです。

2010年4月23日金曜日

着てもらいたいと思う子供服を自分たちでつくる。

家の箪笥の引き出しには首回りがよれよれになったT-シャツがぎゅうぎゅうに押し込まれている。実際今の時代、手作りの服なんて金銭の節約的意味合いは皆無。それでも、昔、母親が私たちに作ってくれた服から得た価値観は金銭的損得では図ることができない宝物。ものが氾濫する今だからこそ、こだわりの服や物を作って提供したい。本当に難しいことなのだけれど。

Car Sticker

ボストンのマイカーにオリジナルロゴのシールを貼りました。なんだか全世界にRHを宣伝している気分で嬉しさと怖さがあります。社会に対して責任を持つということで身を引き締めてオープンまでの準備に努めます。

プロセス

もうすぐ商品として入荷してくる子供服。楽しみです。地元の縫製業者Saraさんが応援してくれていろいろな無理や変更に細かに対応してくれました。迫田さん、小宮さん本当にありがとうございます。
それにしても生地から製品生産の過程は実に面白いです。デザイン、確認、サンプル製作、変更、確認、生地製作、確認、生地発注、縫製発注。建築設計から施工のプロセスと似ています。似ているけれど全然違う。

2010年4月22日木曜日

Rh オープンまであと41日

福岡店の改装を手がけています。古い本棚を再利用したエコ改装です。お隣のPatioさんとの一体感のあるスペースにしました。これからペンキ塗りをして、空気入れ替えをした後6月のオープンに備えます。改装中Patioさんには迷惑をかけてしまいました。これからはお隣さんなのでよろしくお願いします。

2010年4月16日金曜日

3つの音色

RHは3つの音色が重なりあって(混じり合ってではなく)生まれたアートを世の中にメッセージとして送り込んでいく媒体。そのメッセージとは”生きることの楽しさはそれぞれの心の色しだいだよ”ということ。そして、何よりもやってる本人たちが、それぞれ生きるエネルギーを補給できる場所、になっていけたら最高だと思います。

2010年4月15日木曜日

1本の線

1本の線の持つスケールという感覚は確かに父親の仕事を通して学んだと思います。たとえば1:10と1:1000図面では単に5cmの直線を一本引くだけでも差がでるという世界観なんですけどね。地質学者だった父はそれを持っていた。私はRHでもその感覚を大切にしたいと考えているのです。皆がやってるテーブルマットなんかでもRHのスケールを出してくんです。マットのDimensionやStitchの幅や糸のTexure や太さなんかで十分表現ができるのです。この辺は感覚の世界なんでこれ以上言えませんが、おいおいわかってもらえると思います。

2010年4月10日土曜日

舞台裏のもうひとり

自分の線をテキスタイルに落とすときにイメージにギャップがでます。せっかく20分の一のスピードで描いた線が100分の一に変換されたりするんですね。だからプリント業者に渡すデータには慎重になります。線も難しいけれどなんといっても色。これは設計業界でも同じだけれど画面の色とアウトプットされた色は一致しないのでかなり微妙な作業になります。日本では東京神田のNextantさんにお世話になりました。ここでも塚本さんが本当に丁寧に辛抱強く付き合ってくださいます。
RHはわがままにはなりたくないですが、自分たちの世界に対するこだわりには執着していきたいと思っています。