Robinia Hillの舞台裏をご紹介します。

2013年4月25日木曜日

Mrs. Willy のこと

2013年3月25日Mrs. Willyがまた出産した。何度めなのかは定かではないが、うちの庭で生活するようになって、知る限り4-5回は出産を経験していると思われる。

昨夏はまったく大変な夏だった・・・。一昨年生まれたMrs. Willyの子どもであるJoeとB.B(Black -Black)が相次いで6月に出産し、さらにその一か月後にはMrs. Willyまでも出産。この時期子猫が12匹いたことになる。このまま文字通り「ネズミ算式」に増えていったら・・・という恐怖に一時期眠れなくなったほどだ。とにかく、どげんかせないかん!

この話はまた後日続けるとして、まったくMrs. Willyは本当にいい母親してるよ。それに以前に比べてどんどん優しいネコさんになっている。(私にだけなのだが。)ここにやってきた頃、約4年前はものすごく凶暴なネコさんだった。特に子連れだったためなおさらだ。
猫というのは本当に愛情を感じ取ることができる動物だということをMrs. Willyとの付き合いを通して実感する。どんなに「シャーっ」と威嚇されようと、引っ掻かれようと、愛情を持って声をかけ続け、世話をし続けてきたことによって、次第に少しずつではあるが、確実にMrs. Willyは変わっていった。と言っても油断して、性急になってはならないのだ。
そんなMrs. Willyだが、昨年の出産後、絶対に避妊手術を受けさせねばと思っていた。でもやはり焦り過ぎた。額を爪でやられた。またしてもちょっと恐ろしくなって、Mrs. Willyのみが避妊できずに元の生活に戻っていったのだ。すると案の定・・・。

 
しかしだ、今回今までとまた違う現象が起こった。これまではMrs. Willyはどこか知らないところでひっそりと出産しては、子猫たちがちょっと大きくなった1か月頃に我が家の敷地内に子猫たちと引っ越しをしてきていた。そうするとその時期には子猫たちはしっかりと「人間は信用するんじゃないですよ!」と教え込まれているのか、近づこうでもすると蜘蛛の子を散らすように逃げていってしまう。ところが、今回Mrs. Willlyは我が家の庭先で出産した。しかもいつも外猫みんなで寝床にしているボックス(夫がプラスチックの衣装ケースに出入り口ようの穴をあけたもの)の中でだ!これは私とMrs. Willyとの関係の上で非常な進歩と言えた。というのもMrs. Willyは私がボックスの中を覗いても、子猫に触ろうと、抱き上げようと怒らなくなったのだ。
子猫が大きくなるにつれ、やはり里親探しが気になりだした。猫好きの方にお声掛けさせていただき、また機会があればお見せしているうちに、やはり「母親」は警戒しだしたのだろう。Mrs. Willyがある日子連れ引っ越しを敢行し始めた。慌てた私は急いで子猫たちを籠に入れ、家の中に入れた。それを見て今度はMrs. Willyが慌てた。「母親」だね・・・。「子どもたち」を探す声に変わった。

こんなことがあって約10日。これまで家に入ってくることもなかったMrs. Willyが家の中にいる子猫に授乳するために家の中にも入ってくるようになった。私の横で寝そべって気持ちよさそうだ。やっと信用してくれたんだね、Mrs. Willy。でも子猫たちは里子にだそうね・・・。

今回幸い里親さんがすぐに見つかり、2家族の方がそれぞれ2匹ずつ飼ってくださることになりました。実は昨日(4/24)にこの子たちが里親さんの元にお引越ししました。本当に良い方に巡り合えてよかった・・・。今日はMrs. Willyが居なくなった子猫ちゃんを探しているようで、心なしか寂しそう。
数日後にはまた別の2匹ともお別れ。でもちゃんと里親さんの元で暮らしていけるからね。それにMrs. Willyの子供は生まれ年の違うまだ4匹もうちにいるんだからね!
それに今回はちゃんと避妊手術しようね!

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